リウマチの患者さんを看護する際には先入観に注意しよう

看護師がリウマチに悩まされている患者さんを看護する際に起こりやすいのが、リウマチの患者さんと一括りにしてしまうことによる問題です。手や足の関節に痛みや腫れが起こるというのがリウマチの基本的な症状ですが、リウマチの患者さんに画一的に対応していると、患者さんからの信頼を得るのは困難です。
同じリウマチに悩まされている患者さんでも、現在の状況や何に困っているかはそれぞれ異なります。抗リウマチ薬やステロイドを始めとする薬を使う薬物療法を選択している患者さんもいれば、非薬物療法を選択する患者さんもいますし、家族のサポートの有無などは患者さんによって異なるのが実情です。
同じリウマチの患者さんであっても悩みは人それぞれなので、「リウマチの患者さんだからこのような感じに看護すればよい」という先入観で看護を行うのは、よいことではありません。リウマチの患者さんが抱える悩みなどに臨機応変に対応していくことが、看護師には必要です。
看護師がリウマチの患者さんにあわせた対応をしていくために必要なのが、リウマチについての深い知識を得ることです。できる限りリウマチについて深く勉強しておき、患者さんが抱えるであろう悩みを想定しておくとよいでしょう。
看護師の仕事にコミュニケーションスキルは欠かせませんが、どのような悩みを抱えているのか話してもらえるように、リウマチの患者さんに対して積極的にコミュニケーションを行い、信頼を得ることも欠かせません。